Matter対応とは何か|買う前に知っておきたい規格の話

matter taiou toha スマートホーム

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スマートホーム機器の箱に「Matter対応」と書かれるようになりました。ここでは、対応製品を出している各社の公式ページと、Matterを策定している国際団体Connectivity Standards Alliance(CSA)の公式ページに書かれている内容だけで、Matterが何を解決するのかを整理します。

Matterが解決するのは「アプリが分かれる」問題

TP-Linkの機器はTapoアプリ、SwitchBotの機器はSwitchBotアプリというように、これまでのスマートホーム機器はメーカーごとに専用アプリが分かれていました。Tapo L535Eの製品ページは、Matter規格に対応した製品について「プラットフォームを超えた他のMatter製品とのシームレスな相互運用が可能」と説明しています。CSAの公式サイトも、Matterを「複数の互換デバイスとシステムを互いに接続する1つのプロトコル」と説明しており、メーカーをまたいだ機器を1つのアプリでまとめて管理できるようにする規格だとしています。Tapo L535Eの製品ページには「マルチアドミン機能」として、同時に複数のプラットフォームでMatter対応デバイスを管理したり、1つのプラットフォームに対して別々のアカウントを使ってデバイスを家族と共有したりできるとも書かれています。

Matterはどんな技術の上で動くのか

CSAの公式サイトによると、Matterは新しい通信方式ではなく、Wi-Fi・Ethernet・Threadという既存の技術の上で動くプロトコルで、機器の初期設定(コミッショニング)にはBluetooth Low Energyを使うとされています。つまりMatterは通信方式そのものではなく、Wi-FiやThreadの上で機器同士が共通の言葉で会話するための規格という位置づけです。CSAは、この規格を「信頼できる、安全な接続の証」と位置づけており、Matterの認証マークが付いた機器同士は、メーカーが違っても問題なく組み合わせられることを保証するものだと説明しています。Tapo P110Mの製品ページにも、Matter対応デバイスは信頼性の高い暗号化アルゴリズムを採用し、ローカルネットワーク内の他のMatterデバイスと通信することで、遅延が少なく安全な通信ができると書かれています。

各社の製品ページに書かれているMatter対応の表記

製品 公式ページのMatter関連の説明
Tapo P110M(TP-Link) Matter対応Tapoデバイスと他のMatter対応製品を、まとめてお好みのエコシステムで管理可能
Tapo L535E(TP-Link) Matter規格に対応
SwitchBot ハブ2 Matter機能に対応、同期可能なサブデバイス数は8
SwitchBot ハブミニ(Matter対応) Matter機能に対応、同期可能なサブデバイス数は4
Echo Show 8(第3世代) スマートホームハブ内蔵で、Zigbee・Matter・Thread対応の各製品と直接ペアリング

SwitchBotの公式比較表では、Matter経由でホームアプリに追加できるサブデバイスの数は、ハブ2が8、ハブミニ(Matter対応)が4とされています。Amazonのひとつ前のEcho Show 8(第3世代)については、「スマートホームハブが内蔵されているので、Zigbee、Matter、Thread対応の各スマートホーム製品と直接ペアリングすることもできます」と説明されています。

ThreadはZigbeeと同じ無線を使うが、仕組みが違う

CSAのMatterに関するFAQによると、Thread対応機器はZigbeeと同じ802.15.4という無線技術を使いますが、ネットワークの階層にはIPベースの技術を使う点が異なるとされています。Zigbeeより新しい技術というより、無線の部分は共通で、機器同士のつながり方の仕組みが異なる、という関係になります。またMatterは、ブリッジを使うことでZigbeeやZ-Waveの機器をMatterのエコシステムに参加させることもできるとCSAは説明しています。

対応していても変わらないこと

CSAのFAQによると、Matterが対応する機器の種類は、ブリッジ・コントローラー・ドアロック・空調設備・照明や電気設備・映像機器・安全やセキュリティのセンサー・窓や日よけの開閉部といった、共通化された基本的な操作にとどまります。メーカー独自の高度な機能は、純正アプリでの利用が前提になっている場合があります。台数の上限も機器ごとに異なり、SwitchBotの例ではハブ2経由で最大8、ハブミニ(Matter対応)経由で最大4というサブデバイス数の上限が、公式の比較表に示されています。

Matterだけの機器を外から操作するにはコントローラーが要る

CSAのFAQには、Matterだけに対応した機器を外出先から操作するには、スマートスピーカーやスマートホームハブに組み込まれているような、インターネットに接続されたコントローラーが家の中に必要だと説明されています。TP-LinkやSwitchBotの製品ページにある「サードパーティプラットフォームのハブが必要」という注記も、この仕組みに対応する内容です。

買うときに確認する順番

ここまでの内容を踏まえると、確認する順番は次のようになります。まず、まとめたいメーカーの機器がそれぞれMatterに対応しているかを製品ページで確認します。次に、Apple・Google・Amazonなどどのプラットフォームでまとめたいかを決め、そのプラットフォームに対応したコントローラー(ハブやスマートスピーカー)があるかを確認します。最後に、SwitchBotのサブデバイス数のように、機器ごとに決められている台数の上限を確認します。1つのメーカーだけで機器をそろえる場合は、純正アプリで完結するため、この確認は必須ではありません。複数のメーカーを組み合わせる予定があるかどうかで、確認する項目の数が変わってきます。

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参照した公式ページ

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